2016年6月19日日曜日

愚かさを言祝ぐこと

こちらを観にいった。
2年越しのリベンジ。

もともとのストーリーにある
膨大なセリフと、絢爛なmadnessはそのままに

計算しつくされた演出と空間設計から
人の動きと色彩が鮮やかにズームアップされ

ただ圧倒される。

スーパー歌舞伎でも思うことだが、
和洋折衷の空間認識というか空間利用は
なぜこんなにも違和感なく許容でき、
それでいて美しいのだろう。


父が祖父から贈られたという
古い古い文学全集のシェイクスピア物語を
初めて読んでから約25年。

野村萬斎さんの鬼気迫る技量に
魅入られてから約20年。

すこし年を取って
幼いころとは違う描写や関係性に
目が行くことの醍醐味を久々に感じた夜だった。

少しは人の愚かさも学びながら、
まだまだそれを言祝ぐには至れていなくて、
狂気を磨くことにまだまだ憧れているのだけど、
それはそれでがんばってみたら良いことあるのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿